外壁塗装について
●耐用年数と状況
外壁塗装の耐用年数とは太陽の紫外線で
塗膜が分解され粉状になり膜機能が
なくなる事と考えて下さい。
この現象を『チョーキング』とも言います。
チョーキングは写真の様に手のひらで軽く
壁面をこする事で確認出来ます。
写真の様に白い粉が付けばチョーキングが
起きていると言う事です。
外壁塗装の機能は『雨の遮断と美観』ですが
チョーキングが起きるとツヤがなくなり
水切れも悪くなり、水の吸い込みが
起き下地材が傷んで来ます。
●塗料の種類と耐用年数
ここで言っている耐用年数とは
紫外線による劣化の事で、
化粧品のVU機能と同じです。
現在一般の住宅塗装に使用される
塗料は
・ウレタン樹脂塗料
・シリコン樹脂塗料
・フッソ樹脂塗料
の3種類です。
耐用年数は上記の記載順で長くなり、
・ウレタンが8年
・シリコンが10年
・フッソが12年
位と考えられます。
フッソはまだ普及率が低く
一般にはウレタンかシリコンを
使用する場合が多いです。
現在ウレタンとシリコンの価格差は
さほど大きくないので当社では
基本的にシリコンを使用しています。
尚、年数のバラツキは、立地条件、
下地材、塗料の種類、施工の
善し悪しによって変わって来ます。
2.耐用年数と剥がれ・・・
塗料自体の耐用年数とは別に塗った
塗装が剥がれる事が良く出て来ます。
これは塗料の付着力が弱くなり
剥がれるのですが、その原因は
1)下処理不良など施工上の問題
2)下地の含水問題
3)施工後のキズ
4)温度変化による変形の繰り返し
5)下処理不良
等が考えられます。
下処理不良など施工上の問題とは、
硬化剤の配合の誤り、撹拌不足やケレン、
目荒らしなどの下地の処理の不足など
職人さんの認識不足や手抜きが
考えられます。
今の塗料は化学製品なので、
化学反応で性能が出て来ます。
正しい配合や撹拌がされないと
正しい性能が発揮されません。
下地の含水問題とは、塗装面の
裏側に何らかの原因で水が
廻っている状態です。
例えばサイディング壁面の見切り
部分から水の浸透が起きている
場合には含水によりサイディング材
の水分量が恒常的に高くなり、
結果塗装が剥がれる状況です。
施工後のキズとは塗装面が何かの
原因でキズ付き、そこから水が染みこみ
塗装を剥がして行く事です。
温度変化による変形の繰り返しは
金属面によく見られるのですが、
直射日光の温度上昇による、金属面の
変形が繰り返されることで塗装が
剥がれてしまう事です。
上記は下地材料の特徴や建物の
構造的な事とも関係が有り
塗装工事だけでは解決出来ない
場合も多多あります。
3.外壁塗装で失敗する原因・・・
多くのお客様から外壁塗装で
失敗した話を伺います。
塗装工事は簡単で誰がやっても
同じ、安ければ良いと思っている事が
原因だと思います。
又、塗った直後は誰がどのような方法で
行っても綺麗に見えるため代金を
払ってしまい半年後~数年後に問題が
出て後悔するのも特徴です。
実は外壁の塗り替えは大変難しく
リフォームの中でもクレームの
多い業種だと思います。
既存に塗ってある塗料との相性や
下地材など十分な知識と経験がないと
多きな失敗になる事もあります。
外壁塗装はこんな事が有るので
身元のはっきりしている施工業者に
頼むのが絶対条件です。
当社は地元三田市に根差して長きにわたり、
家造りやリフォーム工事全般に
携わってまいりました。
創業以来、一件一件、丁寧な仕事を心がけておりますので、
お気軽にお声がけください。